新刊 2015年3月発売
実施時間:30分(短縮版は10分)
画像提供:日本文化科学社
SP感覚プロファイル
特徴
感覚刺激への反応傾向を評価するSensory Profileの日本版です。
感覚の過敏さや過鈍さといった問題について、複数の感覚領域にわたり包括的に把握することができます。
- 質問票は、聴覚、視覚、触覚、口腔感覚など、幅広い感覚に関する125項目で構成されています。
- 対象者について、保護者などが質問票に回答し(他者評定式)、検査者がスコアを集計します。
- 日常生活で実際に直面している困難の状況を把握し、家族を中心とした支援の実践に活かすことができます。
- 象限、セクション、因子という3種の尺度で感覚を測ることができます。
- スコアリングのシステムには、神経科学、感覚統合および作業遂行の原則が組み込まれており、理論的枠組みに沿った判断が可能です。
- 発達障害、特に自閉症スペクトラム障害のある方などに有用な検査です。
- 短縮版は38項目で構成され、短縮版独自のセクションで感覚を測ります。スクリーニングや研究目的での使用に適しています。
- 実施時間:30分(短縮版は10分)
序文・はじめに
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辻井 正次 (カタログより)
これまで、聴覚や視覚、触覚、味覚、嗅覚等、感覚の問題を客観的に把握することは難しいと考えられてきました。また、感覚過敏が原因で日常生活において著しい困難が生じていたとしても、周囲には気づかれないこともありました。しかし、最新の診断基準(DSM-5)において、自閉スペクトラム症の診断基準に、新たに感覚過敏性などの感覚異常が加えられ、そうした感覚異常を客観的に把握できるようにすることの必要性が明確になってきました。
感覚プロファイルは自閉スペクトラム症を中心とする発達障害の人たちの感覚特性を客観的に把握するために欧米ではよく使われている尺度であり、今般その日本版が刊行されました。この検査は、SP感覚プロファイル(保護者記入)、ITSP乳幼児感覚プロファイル(保護者記入)、AASP青年・成人感覚プロファイル(自己記入)からなっており、非常に簡便に、短時間で実施できるのが特徴です。原版開発者のDr. Winnie Dunnが提唱する感覚刺激への反応傾向を4つの象限(低登録・感覚探求・感覚過敏・感覚回避)でとらえていく考え方は、感覚の問題に困る多くの発達障害等の人たちへの重要な支援の視点を提供しました。今まで「どうしようもない」と思われていた感覚の問題を、本人や家族、支援者が具体的に把握できるという点で、感覚プロファイルは革新的な役割を果たしています。早期に感覚異常を把握することは、子育ての上でも青年期以降の生活適応を考える上でも、とても重要なのです。
感覚の問題に困っている多くの発達障害等の人たちの感覚傾向を把握し、その支援策を考えていく上で、感覚プロファイルの情報が有効に活用されることを願っています。
関連検査
「青年・成人感覚プロファイル」
適用範囲:11歳~82歳
*対象者が自分で質問票に回答する自己評定式です。
*11歳~82歳の対象者については、「感覚プロファイル」(他者評定式)と「青年・成人感覚プロファイル」(自己評定式)を目的や対象者の状態に応じて使い分けることができます。
「乳幼児感覚プロファイル」
適用範囲:0カ月~36カ月
*保護者などが質問票に回答する他者評定式です。
- 適用範囲
- 3歳~82歳
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価格 | 数量 | |||
用紙 |
質問票 20名分※スコア集計シート付 |
11,000円 | 数量 | |
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短縮版 50名分※スコア集計欄付の用紙です |
11,000円 | 数量 | ||
検査法・手引書 |
ユーザーマニュアル※B5判 182頁 |
11,000円 | 数量 |
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