- PSIの短縮版 簡便で短時間に実施可能な育児ストレス測定ツール
- PSI 育児ストレスインデックス ショートフォーム(PSI-SF)は、PSI 育児ストレスインデックス(PSI)の短縮版で、簡便で短時間にアセスメントでき、援助者が援助の指針をすみやかに見出せるよう開発された育児ストレス測定用ツールです。
親の育児ストレス、親子や家族の問題などをアセスメントし、援助の必要なケースを早期に発見したり、これらの問題への援助やプログラムの効果を知ることに役立ちますので、育児相談、スクリーニング、診断、治療計画、研究用具に有効です。
ストレスが子どもの特徴に関するものか、親自身や環境に関することであるのかを把握でき、ストレスを軽減する支援を具体的に考案できます。
また、親自身にとっても、回答後にワークブックを使って振り返ることで、自らの育児を再認識し、ストレスを緩和するきっかけとすることができます。
この日本版PSI-SFは、原版をそのまま邦訳した日本語版ではなく、原版を基に日本の親に使用できるものとして新たに開発されたものです。
原著者:Richard R.Abidin
日本版著者:浅野みどり,兼松百合子,荒木暁子,奈良間美保,白畑範子,丸光惠,荒屋敷亮子
実施所要時間:3分程度(検査実施のみ)
発行:雇用問題研究会
PSI-SF 育児ストレスインデックスショートフォーム
概要
対象
保健所、保健センター、育児支援機関、教育・研究機関、医療機関等
構成と内容
PSI-SFは19の質問から構成されており、各項目について、「まったく違う」~「まったくそのとおり」の5段階で答える形式になっています。
検査時間は3分程度です。
質問の19項目は、子どもの特徴と親の特徴の2つの側面から構成されています。
実践での活用
PSI-SFは、PSI を使用した保健師や臨床の看護師より、1歳6ヵ月健康診査などの場面で簡便で短時間にアセスメントできるツールとしてPSI の短縮版を望む声が多かったことから開発されました。PSI-SFの実践での活用は、PSI に準じて行うことができます。
PSI の目的は、親に対して指導とサポートの必要性を明確にすること、潜在的な機能不全の親子関係を明らかにすること、情緒的、身体の発達的問題を起こすリスクにある子どもを明らかにすることにあります。PSI は治療計画ツールや評価手段の方法として、また個人あるいは集団介入に有効です。各側面と下位尺度を用いて、問題の領域を明確にすること、親にとってストレスフルにならないように問題に対する介入を明確にすること等を含む治療計画に使用できます。
◯大きな集団からのスクリーニングやトリアージ(緊急度や重症度の判定を中心とした治療優先順位の選別)として
◯最初の入り口評価(測定用具の取り入れ)として
◯個人個人の臨床評価の一部として
集計、プロフィール作成とアセスメント
回答が終わったら、カーボン式になっている2枚めのみ提出してもらいます。1枚めは、対象者の手元に残します。
2枚めの「集計・プロフィール用紙」で子どもの側面の計と親の側面の計を計算して記入し、プロフィール表で各スコアに相当するパーセンタイルにプロットします。プロフィール表をもとに対象者の育児ストレスをアセスメントします。
ワークブックによるセルフチェックと援助
対象者本人は、1枚めの結果をもとに「ワークブック」でセルフチェックします。「ワークブック」では、回答傾向のタイプ別のアドバイスと各質問についての解説によって、育児ストレスとうまくつきあっていき、ストレスや不安を少なくするためにどうしたらよいか、本人が考えるヒントにすることができます。
結果について気になることがあった人には、相談の機会を設けたり、あるいは相談できる専門家や機関を紹介するようにしましょう。
PSI-SFの結果のアセスメントを活用した育児相談の具体的な援助マニュアルが手引に掲載されており、援助者に役立ちます。
実施の流れ
- 適用範囲
- 生後3ヶ月から3歳までのお子さんを育てている方
カートには1種類ずつしか商品を入れる事はできません。
※数量は複数量の選択が可能です
複数の種類の商品をお求めになる場合は、1つ目の商品をカートに入れた後、移動先のページで表示される「買い物を続ける」ボタンでお戻りになり、次の商品の数量を選択の上、「カートに入れる」ボタンを押して下さい。
価格 | 数量 | |||
用紙 |
1名分質問・回答用紙、ワークブック |
440円 | 数量 | |
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検査用紙 20部※質問・回答用紙のみ |
4,400円 | 数量 | ||
検査法・手引書 |
手引 【2訂版】※PSI共通 |
2,750円 | 数量 |
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