心理検査、性格検査・人格検査、知能検査、うつ病検査などのテストを開発・発行・販売。

WPPSI-III 発売にあたって

WPPSI-III検査の特徴

• 就学前の子どもへのアセスメントのニーズに応えるため、適用範囲が2歳6カ月～7歳3カ月に拡大されました。
  検査は、幼い子どもの認知発達の変動性を考慮して、2歳6カ月～3歳11カ月と4歳0カ月～7歳3カ月の2部構成となっており、合成得点を構成する下位検査がそれぞれ異なっています。
• 2歳6カ月～3歳11カ月では、4つの基本検査の実施から「全検査IQ（FSIQ）」「言語理解指標（VCI）」「知覚推理指標（PRI）」を、5検査の実施でさらに「語い総合得点（GLC）」を算出することができます。
• 4歳0カ月～7歳3カ月では、7つの基本検査の実施からFSIQ、VCI、PRIを、10検査の実施でさらに「処理速度指標（PSI）」とGLCを算出することができます。
• 旧版WPPSIの下位検査「動物の家」「算数」「迷路」「幾何図形」「文章」が削除され、新たに「行列推理」「絵の概念」「記号探し」「語の推理」「符号」「ことばの理解」「組合せ」「絵の名前」が追加されました。
  これによって、幼い子どもの認知能力をより適切かつ多面的に測定することができるようになりました。
• 子どもが興味をもって取り組めるよう、図版は描き直され、拡大され、彩色されました。
  また、従来の薄くて平らな積木から立方体の積木に変更されるなど、子どもの運動発達が認知能力の測定に影響を及ぼさないような配慮もされています。
• 5歳0カ月～7歳3カ月の子どもには、その子どもの認知能力や背景情報に応じてWPPSI-IIIかWISC-IVを選択することができます。
  認知能力が平均を下回る疑いのある子ども、日本語の習熟が十分でない子ども、言語障害のある子ども、言葉の表出に困難のある子どもなどには、適切な臨床的判断のもとWPPSI-IIIを実施することが推奨されています。
• 指標間や下位検査間のディスクレパンシー比較、および下位検査レベルでの強み（S）と弱み（W）の判定によって、子どものプロフィールをより詳細に分析することができます。
• 保育所、幼稚園、教育相談所、児童相談所、病院などの臨床場面で幅広くご利用いただけます。

WPPSI-III知能検査の構成

指標得点の算出にかかわる下位検査

（2歳６カ月～３歳11カ月）

（4歳0カ月～7歳3カ月）

赤文字は全検査IQを算出する基本検査

*補助検査

**オプション検査

個別検査収納用ソフトケースのご案内

個別検査一式を収納できるソフトキャリーケースをご用意しました。

ソフトアタッシュケース

●検査用具、用紙類、マニュアル等が収納できます（専用箱を除く）。

• ＮＯ. 21217　

  
  ・サイズ：A3サイズ対応（横幅48×高さ35×厚み14センチ　）
  ・素材：1680Dポリエステル 裏PVCコーティング
  ・カラー：クロ
  ・重量：(ベルト無しで)約1,950g
  ・その他：
  　本体正面①にファスナーポケットが2つ（正面ポケットには小物収納用ネットポケット、ペン差し等有り）
  　本体内部②に内ポケット、2種の固定ベルト
  　サブルーム③にも中仕切り有り
  ・収納可能な検査：日本版KABC-Ⅱの「基本セット」、WPPSI-IIIのｺﾝﾌﾟﾘｰﾄｾｯﾄ(専用箱を除く。写真Aです)

ソフトキャリーケース

●検査用具、用紙類、マニュアル等をまとめた専用箱ごと収納できます。
●キャスター付き（４輪）で持ち運びに便利です。

• ソフトキャリーＬ ケース　

  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  ・サイズ：本体外寸（57×39×22センチ　）、内寸（54.5×38×20.5センチ　）
  ・重量：2.6㎏
  ・その他：4輪キャスター、スライドハンドル、外ポケット、3桁のジッパーキー付き
  ・収納可能な検査：WPPSI-3 コンプリートセット（専用箱ごと収納することが可能。写真Bです）

正誤表のご案内

  【正誤表は　こちら　からご確認ください】

• 2020年7月、発行元から正誤表が公開されました。
  （日本版WPPSI-III実施･採点マニュアル、日本版WPPSI-III理論･解釈マニュアル）

アセスメント報告関連書籍（フィードバック、レポート作成等）

• 『心理検査のフィードバック』

  ●藤田和弘・熊谷恵子 監修 星井純子・熊上藤子 編著
  ●発行：図書文化社（2022年）
  ●特色
  本書のねらいは、WISC-ⅣやKABC-Ⅱなどの知能検査の結果（アセスメント情報）を「子どもの自立と社会参加」により役立つものにしていくこと。フィードバックシート（報告書）とフィードバック面接のモデルと事例を対象となる子どもの発達段階（乳幼児期・学齢期・青年期）に応じて提示。検査の専門用語を，検査の非専門家である子ども・保護者・学校教員等に「誤解なく正確に」「役に立つように」表現することをめざしてアイデアを示している。

• 『エッセンシャルズ　心理アセスメントレポートの書き方 第2版』

  ●W･J･シュナイダー、E･O･リヒテンバーガー、N･メイザー、N･L･カウフマン 著　染木史緒、上野一彦 監訳
  ●発行：日本文化科学社（2023年6月）
  ●概要
  アセスメントレポートに携わる方必携の入門書。レポートを通じて効果的に検査結果を伝える方法を、絵や図を使って分かりやすく解説。第11章では、さまざまな種類の事例を解説付きケースレポートとしてまとめ、専門家の意思決定プロセスから、具体的な作成手順までを紹介。