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LC‐R 言語・コミュニケーション発達スケール 改訂版

Language Communication
Developmental Scale - 
Revised
言語・コミュニケーション発達スケール 【改訂版】
 
0~6 歳の乳幼児の言語コミュニケーション発達を基盤にしてつくられた検査法です。語彙、文法、ことばによる説明、対人的なやりとり(コミュニケーション)などに関して精査し、LC 年齢(言語コミュニケーション年齢)とLC 指数(言語コミュニケーション指数)、下位領域である「言語表出」、「言語理解」、「コミュニケーション」のそれぞれにおけるLC 年齢・LC 指数を求めることができます。発達に遅れのある人の言語発達支援プログラムの立案に役立ちます。

著者    :大伴潔、橋本創一、溝江唯、熊谷亮
画像提供  : 学苑社
PDFカタログ:  表  裏 

2023年9月に発売した【改訂版】について

LC スケール[増補版]の出版から10年が経過することを機に、
これまでの標準化データを全面的に見直すとともに、新たな参加児を加えて改めて標準化を行いました。また、以下の点についても改訂を行いました。

 ●発達水準が反映されにくい課題を除くとともに、言語理解課題とコミュニケーション課題を追加
 ●生活年齢の上昇に最も沿うように、従来からの課題の通過基準を再調整し、通過率順に課題を配列
 ●上記を踏まえた標準化により、LC 年齢とLC 指数を求めるための換算表を修正
 ●マニュアル(解説)には正答例・誤答例を加筆し、言語表出による回答の正誤基準をより明確に
 ●「※LC-Rチェックリスト」を新たに掲載
  • ※LC-Rチェックリスト…発達支援の対象になる子どもの中には、検査者の要請に応じて指さしで応答をしたり、大人からの質問に応答することが不得意な子どももいます。LC-Rチェックリストは、子どもの応答に依らず、保護者や支援者などが記入する形式をとっています。発達水準を明らかにするのではなく、子どもの長所と課題を明らかにしながら、支援の手立てを考えるための情報を整理することを目的としています。

概要

著者  大伴潔・橋本創一・溝江唯・熊谷亮  
 対象年齢  0歳~6歳
 ISBN  978-4-7614-0849-7 
 発行  学苑社(2023年9月)

構成

発達段階に応じた幅広い課題構成

本スケールは65の課題で構成されています。ことばが出現していない子どもに対応する初期の発達にかかわる課題から、文章の理解やルールの説明など、就学前の子どもに対応する比較的高度な内容の課題まで、発達段階に応じた幅広い課題構成となっています。

課題一覧

課題1:対人的微笑 課題2:人の顔の注視 課題3:快・不快の発声 課題4:ぬいぐるみの追視
課題5:音への反応 課題6:「いないいないばあ」遊び 課題7:2つ以上の音節の連鎖 課題8:共同注意(1)
課題9:他者の手の動きの模倣 課題10:身振りなどの非言語的コミュニケーション 課題11:物を見せる・手渡しする 課題12:自発的指さし
課題13:表出語彙 課題14:母親を表すことばの理解 課題15:簡単な動作指示の理解 課題16:対人的表現
課題17:代名詞の使用 課題18:物品名の理解 課題19:身体部位 課題20:絵の呼称
課題21:絵の名称の理解 課題22:共同注意(2) 課題23:2語連鎖 課題24:疑問のことばの使用
課題25:表情の理解(1) 課題26:碁石の分類 課題27:見立て 課題28:形容詞の理解(1)
課題29:動詞の理解 課題30:ジェスチャーの命名・理解 課題31:物の用途の理解 課題32:語連鎖の理解
課題33:積み木遊び 課題34:形容詞の理解(2) 課題35:色名の理解 課題36:事物の定義
課題37:表情の理解(2) 課題38:量的概念の理解 課題39:文の復唱 課題40:対人的ことばの使用
課題41:感情の理解 課題42:勝敗の理解 課題43:「色名+名詞」の産出 課題44:助詞と語連鎖の理解
課題45:状況画の理解(1)─予測─ 課題46:推論 課題47:位置の表現 課題48:疑問のことばの理解
課題49:位置を含む指示の理解 課題50:格助詞の理解 課題51:文脈に応じた動詞の使用td> 課題52:文章の理解
課題53:受動態の理解 課題54:じゃんけんのルールの説明 課題55:音韻的意識(1) 課題56:他者への配慮
課題57:音韻的意識(2) 課題58:不合理な話の理解 課題59:状況画の理解(2)─推測─ 課題60:受動態・能動態への変換 
課題61:論理的表現 課題62:かき混ぜ文の理解 課題63:複雑な指示の理解 課題64:反対語
課題65:時間的な語


5つの発達レベル

本スケールでは、子どもの言語発達の大まかな目安として5つの発達レベルを設けています。

ことば芽生え期 表出語彙をもたないが、コミュニケーションの基礎が築かれている時期。 
 一語文期 有意味語は獲得されており、語連鎖の形成に向かっている時期。
語連鎖移行期(前期/後期) 2語連鎖の表現が可能であり、そのスキルを使った表現・理解を広げつつある時期。言語発達の程度により、語連鎖移行・前期と語連鎖移行・後期に分けています。 
語操作期 ことばを説明や論理的思考・表現の道具として使うことが一層可能になりつつある時期。
発展期(前期/後期) より抽象的な語彙を獲得し、助詞・助動詞による複雑な表現へと展開しつつある時期。言語発達の程度により、発展・前期と発展・後期に分けています。

検査に必要なもの

  • 本スケールの実施にあたり、以下のものをご準備ください。
【1】マニュアル(解説) LC-Rに1冊入っています
【2】記録用紙 LC-Rは、マニュアル巻末の記録用紙をコピーして使用することが認められています。
【3】絵図版冊子 LC-Rに1セット入っています
【4】ストップウォッチ もしくは秒針つきの時計など
【5】課題で使用する物品 ※以下の16 種類の物品などについては、使用者が入手しやすいものを用意してください。
①クマのぬいぐるみ
②鈴、もしくは音の出る遊具、楽器
③スプーン
④コップ
⑤立方体の積み木(6個)
⑥ままごとのお皿(または小さめの実物の皿)
⑦ボール
⑧白黒の碁石(または色の異なる2種類のボタン・おはじき)各10 個
⑨碁石を入れるふた付きの箱(10 cm 四方、深さ5cm 程度。ふたにも碁石・ボタンが10 個入る深さがあること)。ふたの部分を切り取ったティッシュペーパーの箱2つを用いてもかまわない。
⑩ミニカー
⑪小さめの人形(5〜10 cm くらいの大きさ)
⑫クマ以外(ウサギ、ライオン、キリンなど)のぬいぐるみ1個
⑬赤い立方体の積み木(1辺3cm くらい)
⑭黄色い直方体の積み木(3×3×8cm くらい)
⑮15 cm 四方くらいの箱(ふたなし;ティッシュペーパーの箱の上ぶたを切り取ったものでもよい)
⑯A4判の厚めの紙(ケント紙またはボール紙)または無地の下じき

LC-R CD-ROMセット ( 2023年12月より販売 )

●上記【1】【2】【3】【5】と、『解説CD-ROM』が付属するセットです。
●LC-R CD-ROMセットは、1カ月程度の納期をいただいております。

施行の流れ

1 「手ごたえ」課題のみを発達の順序に沿って施行します。
2 最も高いレベルの「手ごたえ課題」から、子どもの大まかな「発達レベル」(「ことば芽生え期」「一語文期」「語連鎖移行期」「語操作期」「発展期」)を見出します。
3 「発達レベル」に対応する課題を行います。
4 結果を採点し、LC年齢、LC指数を求めます。
5 「領域別まとめシート」に結果を転記し、子どもの成長と課題を明らかにします。

関連商品のご案内

  • 『言語・コミュニケーション発達の理解と支援 LCスケールを活用したアプローチ』

    0012-16403.jpg ●大伴潔・林安紀子・橋本創市編著
    ●2019年10月10日出版 
    ●ISBN:9784761408107

    子どもの発達に沿ったLCスケールの具体的な活用方法を詳細に解説。
    言語・コミュニケーションの発達だけではなく、認知や社会性などの研究領域の知見も交えて、発達過程の理解を深めるための情報を整理。発達を多面的に理解し、子どもに合った効果的な支援につなげるための1冊。
適用範囲
0~6歳

カートには1種類ずつしか商品を入れる事はできません。
※数量は複数量の選択が可能です

複数の種類の商品をお求めになる場合は、1つ目の商品をカートに入れた後、移動先のページで表示される「買い物を続ける」ボタンでお戻りになり、次の商品の数量を選択の上、「カートに入れる」ボタンを押して下さい。

価格 数量
用具
LC-R 言語・コミュニケーション発達スケール改訂版

内容:マニュアル、絵図版(記録用紙はマニュアル巻末に記載の記録用紙をコピー使用可)

7,700円 数量
関連書籍
言語・コミュニケーション発達の理解と支援 LCスケールを活用したアプローチ

2019年10月発売

3,080円 数量
その他
LC-R CD-ROMセット

※内容:LC-R改訂版、検査道具、解説CD-ROM
※現在、数ヶ月の納期をいただいております

22,000円 数量
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