心理検査、性格検査・人格検査、知能検査、うつ病検査などのテストを開発・発行・販売。

心の理論とは？

• 人が社会生活をする場合、他人の考え、感情の理解、情報を推察する能力は大切な要素です。このような能力を = Theory of Mind = (心の理論)と呼び、近年、認知心理学の分野で重要視され、各方面で研究されています。もし、｢心の理論｣の発達が遅れていると、日常生活で周りの人びとから大きな誤解を受けて、思わぬトラブルを起こすことが多々あります。
• 発達に個人差が大きい幼児の場合、人びとの目が身体面、知的面の発達に注がれていて、｢心の理論｣面はほとんど注目されませんでした。｢仲間はずれにされる子｣｢独りよがりの子｣｢周りの人の言動をうまくキャッチできない子｣などに、この点の遅れのある子が見られます。
• 最近、特に幼児･児童の｢心の理論｣の重要度が叫ばれ、保育･臨床･教育･相談･養護の場などで、この面を考慮に入れた対応が必要と言われています。
• そのために、開発されたのが、｢TOM 心の理論課題検査｣です。幼い子どもが対象なので、場面設定も検査用具も問題のストーリーも、幼い子に馴染みやすく自然で、理解されやすいように考えてあります。
• 検査時間は1人10分程度です。

TOM検査の課題

げた箱課題

モデルハウスと人形を使っての検査です。あきちゃん(女の子人形)が、くつを脱いで茶色の棚に入れて、お家の中に入りました。あきちゃんがお家の中に居る間に、太郎君(男の子人形)があきちゃんのくつを緑色の棚に入れ替えてしまいました。人形を使いながらこのストーリーを子どもに話して、｢家から出てきて、くつを履こうとしたあきちゃんはどこを見るでしょう｣と問います。

表情の理解課題

泣いている子どもの絵カードを見せて、｢この子は今どうしていますか？｣と、その表情を問い、｢なぜ泣いているの？｣か理由を想像させる課題です。

はさみ課題

｢箱入りのクレヨン｣と｢はさみ｣を使っての検査です。子どもに｢16色入りのクレヨン｣の箱を見せ｢これは何が入っていますか？｣と聞きます。そして、子どもの見ている前で箱のふたを開けてクレヨンを見せてから、箱の中のクレヨンを取り出して、代わりにはさみを入れてふたを閉めます。そして、｢ここに居ないお母さんにこのまま見せたら、お母さんは何が入っていると言うでしょう？｣と問います。

ウサギのクレヨン課題

｢ウサギ｣と｢クマ｣の人形、｢丸い箱｣｢四角い箱｣を使っての検査です。クレヨンを貰った｢ウサギさん｣は外で遊びたかったので、｢クレヨン｣を｢丸い箱｣に入れて遊びに行ってしまいました。｢クマさん｣が来て、｢丸い箱｣を開けてみると｢クレヨン｣が入っていたので、｢四角い箱｣に移してどこかに行ってしまいました。｢お絵描きをしようと思って戻って

語彙課題

｢お魚の名前を３つ言ってください｣と、｢魚｣｢野菜｣｢果物｣の名前をそれぞれ３つずつ言わせる問題です。特に用具は使いません。

語彙補足課題(評価対象外)

｢語彙課題｣で｢TOM検査｣は終了ですが、もし｢語彙課題｣にうまく答えられなかった子はガッカリしてテストを終わるので、子どもに嫌な気分を抱かせないために、犬や自転車、飛行機などの｢絵カード｣を見せて「犬はどれですか」、自動車を指さして「これはなに？」などと子どもが答えられるように質問をして、「みんな答えられた!」と、子どもに満足感を持たせて検査を終了できるように工夫してあります。「TOM検査」は幼児が対象なので、従来のテストにはみられない細かな配慮をしてあります。

セット内容のご案内

(ＴＯＭ)