- College Life Anxiety Scale(クラス)
大学生活における不適応度の高い学生を発見し、学生支援や大学改革に役立てる心理アセスメント - 大学生活不安尺度
編集:藤井義久
画像提供:金子書房
CLAS 大学生活不安尺度
概要
- 対象:大学生
- 形式:質問項目数30問で「はい」か「いいえ」で回答します。集団にも個別にも使用できます。
- 所要時間:回答10~15分程度/自己採点 5分程度
内容
CLAS開発の経緯
大学全入時代を迎えている今日、明確な目的を持たずに大学に入学する学生が増えてきています。また、集団に 馴染めず、人間関係に息苦しさを感じ、孤立する学生も増えてきています。
学業や人間関係上の問題から大学不適応を起こし、次第に授業に出席しなくなり、休学、留年、さらには中途退 学していく学生は、全国的に増加しています。中退者の増加は一般に大学の評価を下げることにつながり、その 結果として大学経営に様々な悪影響を及ぼすことが懸念されます。
どの大学においても生き残りをかけて魅力ある大学を作っていくことが求められてきていることから、学生への きめ細かな支援がきわめて重要になってきているといえます。
大学が学生に対してできることの一つの支援の入り口は、学生の大学不適応を起こすもとになる SOS サインに 気づくことと考えられます。学生は、今、何に悩んでいるのか、どういったことに不安を感じているのか、まず は学生から発せられる SOS サインに気づかない限り、学生一人ひとりの状況に応じた適切な学生支援を行って いくことはできないからです。
CLAS(College Life Anxiety Scale)「大学生活不安尺度」は、そのような学生の SOS に気づき、大学不適応 を未然に防ぐための簡便に実施できる心理アセスメントとして開発されました。
検査の構成と尺度
CLAS は、学生生活の不安を計る質問紙(30 問)に「はい」「いいえ」で全問回答することで、以下①~③に示す3つの不安尺度のうち、どの不安を高くもっているのかを測定し、個人がもっている不安のタイプを判定します。また、コンピュータ採点では、個人結果の他に大学全体やグループの結果も判定します。
① 大学の日常生活に対する不安感(「日常生活不安」尺度)
② 大学における単位や試験に対する不安感(「評価不安」尺度)
③「不登校」や「中退」といった就学上の問題を生じさせる大学不適応感(「大学不適応」尺度)
活用事例
CLAS は主に臨床場面と学校場面で活用できます。臨床場面では、主にカウンセラーや学生相談室での活用に向いています。また学校場面などでの大人数では、学年、学部、学科単位での活用に向いています。
特長
① 大規模なデータ調査により確固たる統計基盤を持っている、学生生活に焦点をあてた不安検査です。② 学生個人に質問紙(30問)に答えてもらうことで、現在、学生生活にどのような不安をもっているのか、タイプ判定をします。
③ 検査の実施方法は、場面(臨床場面や学校場面)や用途に応じて選べます。
④ 本検査の実施に関しては実施の手引として『CLAS マニュアル』(別売)があるので、どなたでも安心して実施できます。
活用方法
臨床場面における活用
- 学生相談室やカウンセリングルームに何らかの問題で相談に来た学生のアセスメントツールとして
- カウンセラー自身が今まで行ってきたカウンセリングの効果を検証し、今後のカウンセリングの方針を改めて検討し直す際に
- カウンセリング場面において、自分自身を振り返り、無意識の意識化を図る際に
学校場面における活用
- 問題を抱えている学生の早期発見、早期対応に
- 個々の学生生活に対する不安状況の変化を、学年を追って見ていくことが可能であり、大学不適応傾向を示す学生の早期発見、早期対応に
- 大学において現在行っているオリエンテーションや教育方法の効果検証及び改善に
- 大学において現在深刻な問題となっている留年、休学、中退の未然防止に
- 適用範囲
- 18歳以上
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価格 | 数量 | |||
用紙 |
検査用紙(複写式・自己採点用) 10名分※結果の見方10部付 |
2,750円 | 数量 | |
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検査法・手引書 |
マニュアル |
2,200円 | 数量 |
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