- DSM-5(米国精神医学会発行の精神障害に診断と統計マニュアル)に準拠した、大人の発達障害(ADHD)をスクリーニング(弁別)するための検査。
うつ病、不安障害、適応障害等の臨床現場での初診時や、大学・企業等での心の健康診断時に大人のADHDを発見するための検査として利用できます。
著者:福西勇夫
実施時間:10~15分
採点診断:10~15分
発行:千葉テストセンター
成人期ADHD検査(A-ADHD)
特長
- 大人の発達障害(ADHD)をスクリーニングする検査として利用できる。
- 自己記入式。「あまりない」「ときどき」「しばしば」「いつも」の4つの中から1つだけを選択、実施時間は10~15分程度。
- 質問項目は35項目で構成。簡潔で曖昧さのない文章を採択。
- 質問はわかりやすくシンプル。
- ADHDの主要な構成要素である三大症状(注意散漫、多動性、衝動性)に関連した20のチェック項目を選択、これらに加えADHDにみられやすい二次障害に関する9項目及び、自閉症スペクトラム障害(DSM-IV-TRにおけるアスペルガー障害)や学習障害などのADHDに併発しやすい神経発達障害に関する6項目を設定。
- 注意散漫に関連する14項目のみを用いればADDのスクリーニングも同時に行える。
目次
1.はじめに(1) 一昔前までは「あれは性格だから・・・」で済まされてきた発達障害
(2) DSM-5による発達障害に関する概念の大幅な変更:ようやく発達障害として認められたADHD
(3) DSM-5とICD-10の違い
(4) 本検査開発に至る前段階の臨床研究:ASRS日本語版Part Aの弁別的妥当性の検討
(5) 本検査開発に至る前段階の臨床研究:気分障害や不安障害などの精神疾患の併存
2.ADHDチェックリスト作成の試みとその妥当性及び信頼性の検討
(1) 目的
(2) 対象と方法
(3) 結果
(4) 考察1:地域差の問題
(5) 考察2:性差に関して
3.検査A-ADHDの施行と採点
(1) 実施方法
(2) 採点方法
a. ADDの評価
b. ADHDの評価
c. 二次障害
d. 他の発達障害の合併
4.事例
事例1
事例2
事例3
参考文献
謝辞
著者プロフィール
福西勇夫(ふくにしいさお)
医療法人社団真貴志会南青山アンティーク通りクリニック理事長・院長
1984年徳島大医学部卒後、東京都医学研究機構・東京都精神医学研究所・リエゾン精神医学心身医学研究部門長を経て、2003年に南青山アンティーク通りクリニックを開院。
2000年から現在までに、米国ボストン市のマサチューセッツ総合病院から客員教授として9回招聘されている。2007年には南イリノイ大学の客員教授として招聘されている。その一方、国内では医学部、薬学部、文学部などの非常勤講師として「精神医学」「精神病理学」「医療心理学」などの教鞭を取ってきた。
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- 18歳~
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